第469話女性にとって最も破壊的な方法で彼女を脅かす

「エミリー? 知ってるだろ? おまえら会ったことあるよな。あいつ、俺のことをおまえの前で、くだらない作り話を並べて悪口言ったのか?」

ジェームズは歯を食いしばって吐き捨てた。

まさか、問題がエミリーから噴き出すとは思ってもみなかった。

この瞬間、自分の利害のためとなれば、エミリーが好きだの大切に思ってるだの、そんな言葉は何の役にも立たない。

ルーシーの前で体面を取り繕うためなら、エミリーを貶めることさえ厭わなかった。

「ルーシー、エミリーの言うことを信じるな。あいつは昔ビアンカに罠を仕掛けたんだ。そのあと家にも勘当されてる。俺は何度も諭そうとしたけど無駄だった。だから婚約を解消するし...

ログインして続きを読む